ご質問をいただきました。
マインドフルネスを学んでいるのですが、
いまいちうまくいっているのかわかりません。
マインドフルネスができた!!という
しっくり感はえられるのでしょうか?
ご質問をありがとうございます。
マインドフルネスに
取り組まれているということですが
始めてみるとぶつかる壁ですよね。
どうやっていいか分からない。
うまくいっているのか分からない。
誰に聞けばいいか分からない。
というわけで、マインドフルネスがう
まくいった時に感じる感覚は
どのようなものか、ということに
関して話してみたいと思います。
マインドフルネスはそもそも、
マインドフルな状態を示します。
マインドフルな状態とは
ハッときづいた状態です。
怒りに任せて手を上げたときに
(感情に流されている)
はっと自分の怒っているときに
気づいたような状態。
電車の中で考え事をしていた時に
(思考に流されている)
はっと自分の降りる駅を
過ごしていた時に気づいたような状態。
このような、思考や感情や欲望に
流されている状態にとらわれることなく
ハッと気づいた状態でいることを
マインドフルな状態と言います。
思考の川に流されることなく
川岸から自分を見ているような状態です。
それが、ストレス軽減に優位に
効果があるということから
医療にも利用され、最近では
ビジネス書やニュースでも
取り上げられるようになりました。
マインドフルネスを極めていくと
マインドフルネスギャップ
というものが起こることを知っていますか?
これは、反応と思考の合間に起こる
ちょっとした停止期間のことです。
マインドフルでない心の状態では、
ストレスに対してすぐに反応してしまいます。
私たちの不快な感情や
ネガティブな感情が起こると、
脳の偏桃体という部分が反応します。
脳というのは感情・思考コントロールに
多大な影響を与えますが、
その方の日々の行動や反応の繰り返しで、
脳の活性しやすい部分と
活性しにくい部分が出てきてしまいます。
不快、恐怖、怒り、などにすぐに反応する方は
この偏桃体が反応しやすいように
なってしまっています。
なんであんなこと言っちゃったんだろう…
という後悔、ありませんか?
このような衝動的な感情は、
偏桃体が反応することをおさえられずに
起こっていることも考えられるのです。
逆に言うと、同じことが起こっても
脳の偏桃体が反応せずにいたら
自分の感情はもしかしたら
抑えられたかもしれないのです。
マインドフルネスがここまで広まったのは
研究がしっかりされているからなのですが、
その研究のメインは脳です。
マインドフルネスは脳の偏桃体の働きを
抑える効果が認められています。
マインドフルネスギャップが培われてくると
不快なことがあったときに、
このように感情的に反応する前に、
一瞬現状を冷静に察知する能力を
持てるようになります。
あまり難しく考えなくていいのですが、
しかし出来事と反応、思考の間に起こる
このマインドフルネスギャップは
マインドフルネスを続けていくと
実感として感じられるものですので
一つの目安として
目指してみてもよいのではないでしょうか。
私たちの感情は、
反応したくてしているのではなく
脳が反応しているから反応している
という風にとらえると
心もカガクしやすいですね(^^)
それではここまで!
今日も良い1日を(∩´∀`)∩