先日、食事瞑想インストラクター講座をしているときに、
松尾への質問コーナーみたいな謎の流れになり、
受講者の方に様々な質問をいただきました。笑
その際に頂いた質問
「先生が食事瞑想やライフメディテーション協会の
活動をされているのは、やはり
心理学を学んできたからですか?」
はて(゜o゜)
考えたことなかった。
というわけで、食欲の鎮め方や
日常に瞑想を生かす方法には
全く微塵も関係ない、
私の歴史に関してお答えしていきます。笑
私は関西学院大学総合心理科学科
精神医学専攻 の卒業です。
ご質問者さんの疑問は、大学の心理学の学びが、
今の食事瞑想やライフメディテーション協会に
繋がっているのか、ということですね。
簡潔に答えると、おそらく違うと思います。
突然ですが、哲学と心理学の違いってわかりますか?
哲学者で有名なのは、例えばフロイト、カント、
ロック、ちょっと前はニーチェの言葉なんかも
かなり出ていましたね。
これらが哲学と言われ、
心理学と言われないゆえんを知っていますか?
哲学とはもともとギリシア語で
philosophiaで philo (愛する) – sophia (智を) という
言葉から来ています。
愛智の学問です。
知識欲を根源としており、
学問の中でも一番初めの学問です。
それが「何を」知るのかが細分化して、
経済学、語学、数学などに分かれていきました。
そして、一般的には定義できないもの
「幸せとは何か?」「正義とは何か?」
「私は誰か?」「時間とは何か?」というような
哲学っぽい問いだけが哲学に残ることとなりました。
しかしパッと見ると哲学の中でも
心理学に共通していることがあります。
例えば
「幸せとは何か」
これは、人の心についての問いです。
有名な哲学者もこのようなことを研究し、
自分の理論を挙げています。
なぜこれが哲学なのかというと、
答えは簡単です。
一個人の意見でしかないからです。
人の幸福感は心を扱っているかもしれませんが、
それのエビデンスや根拠が極めて薄いので、
それではだめだよね、ということで
「心を科学する」ために生まれたのが心理学です。
そのため、哲学が一番古い学問ですが、
心理学は100年前にできたかなり新しい学問です。
私がこの違いを知ったのは大学に入ってからでした。
最初から人の幸せは何なのかに関して興味があったので、
心を扱う心理学を迷わずに選びました。
しかし入ってみてびっくり、心理学は数学の学問なのです。
「心を科学する」のが心理学ですから、
科学である以上、多くの人を科学的に
調査しなければなりません。
心は目に見えないものですから、
多く使われるのがアンケート。
そのアンケートの調査の仕方、
得た回答の数式の解き方が心理学の初級です。
自分の本当に知りたかったことは心理学ではなく
哲学の方だと気づいた時には時遅し。
私はしっかり心理学科に入学していました。
とはいうものの、
そこから専攻で精神医学をぶことができ、
それを学ぶ過程で瞑想というものに出会って
今があるので、無駄なものは何一つ
なかったのですが。
ただ、私は心というものに興味を
持ち活動をしていますが、
心を科学する心理学の方が専門ではありません。
受講生から
「先生の年齢で(31歳です)今の活動をされているなら
さぞ20代が濃かったのでしょうね。」
と言われました。
おそらく、強い信念のもとに行われている活動は
自分の過去の体験から、使命感を持って
行われていることが多いために、
このような言葉が出てきたのだろうな、と思います。
確かに私は食事制限の場で
苦しんでいる人を見てきて、
それを救いたいと思って食事瞑想を
編み出して広げる活動をしています。
しかし、世の中の方が思う壮絶な経験を
してきたわけではありません。
私の場合は、ただ、知りたかったのです。
なぜ、人が食欲をコントロールできないのか。
なぜ、心をコントロールできないのか。
なぜ、幸せな環境にいるのに不幸せがその人に宿るのか。
一生太らない魔法の食欲鎮静術でも
書かせていただいていますが、
私が食事瞑想を編み出すきっかけになったのは
妹が残した一本のソーセージでした。
なぜ彼女は残せるんだ?
哲学的思考はこういうことから始まります。
常識と言われているものを疑うところから
哲学は始まります。
そして常識を超えて「なぜ?」を
追求していくのが哲学です。
私の中で芽生えは「食欲」というものへのなぜ?を
深く考察していった結果、
食欲において大切なのは「満腹より満足」だったのです。
だから、極端いうとマツヲ哲学です。笑
今日は全く関係ないお話でしたが
しかしこんなちょっと哲学的なお話も
たまには楽しいかなぁと思ったり。
哲学活動、略して哲活(テツカツ)(言いにくいー!)
あなたもやってみませんか?
せっかくなので、次回は私のまだ答えの出ていない
哲学活動のなぜ?を紹介します。
しかし哲学に関して調べていたらこのようなわかりやすいサイトがあり…
「はじめての哲学思考 苫野 一徳」
http://www.webchikuma.jp/articles/-/23
最初の方に以下のような文章が。
「哲学者と呼ばれる人たちも、
そうしたさまざまな事がらの「そもそも」を、
どこまでも考えずにはいられない人間だ。
だからまともに相手をしたら、
はっきり言って面倒くさくて仕方ない。」
メンドウクサクテシカタナイwwww