前回は左脳に餌を与えると肥大化する、
というお話でした。
そう、フォアグラとは
丸々と太らされたガチョウなわけで
それは美味しいに違いないでしょうが
私はほとんど食べたことがありません。
っていうか、
フォアグラって結婚式の
イメージなんだけど私だけ?笑
前に結婚式の食事の締め(?)で
フォアグラのお茶漬け
っていうのが出てきて
ええええ!もったいないぃぃぃぃぃぃ
って思ったら奇跡のように
美味しかったです。
(え、なんの話)
私たちの左脳もフォアグラのごとく
どんどんを「それ」を食らい
肥大化していくのです。
「それ」とは…ニュース、
つまり「情報」です。
‘一人ひとりが、自分の脳にがらくたの
自動探知機を取りつけて
おいたほうがいいだろう’
ノーベル文学賞を受賞した作家の
アーネスト・ヘミングウェイが
半世紀前に提言した言葉だそうです。
半世紀前に今の未来を
予期していたとしたら凄いことですが、
今の私たちはまさにこの言葉通り、
「がらくた」と「必要なもの」の
情報を見分ける手段が求められています。
理由は、すべての情報は
(たとえそれががらくたであっても)
左脳の餌となるからです。
2000年から2020年の20年間で、
私たちの手に入れる情報は1万倍に
なったといわれています。
昔の人が1個情報を手に入れている間に、
私たちは1万個の情報を
手に入れているということ。
流石にそれはない!
一日に一万個のニュースは読まないよ!
と思われるかもしれません。
しかし情報というのは何も
ニュースだけではありません。
今は画像やゲームでも解像度が上がり、
画面や音のリアリティも高くなり
脳に様々な情報が入ってきます。
スーパーファミコンの
スーパーマリオブラザーズと、
現代のアプリのゲームを
比べてみても分かるでしょう。
昔のゲームは画面も音も単純で
それらの情報は複雑ではありませんでした。
しかし今は様々な情報が複雑に
私たちの視覚や聴覚から入ってきます。
このような無意識的な情報含め
1万倍ということです。
ハイレゾ音源ってご存知ですか?
音声を録音したものはCDですよね。
でも実際にはCDでは録音しきれない
「音の太さ・繊細さ・奥行き・圧力・表現力」
というものがあります。
だから、コンサートホールで音楽を聴くのと
CDで聞くのでは違いますよね。
ハイレゾ音源はこのCDでは
保存できない音の細部まで保存できるので
レコーディングスタジオや
コンサートホールで
録音されたクオリティーが
ほぼ忠実に再現されるというわけです。
もちろんクオリティが上がっているという
意味では良いことですが
コンサートホールにいながら
仕事ってできないですよね。
音の情報が単純だから
「ながら作業」ができるわけで
耳から入ってくる情報が多いと
他の作業まで脳が処理しきれなくなるのです。
意識的、無意識的な情報関わらず
それらの情報にフィルタリングをかけ、
脳にインプットする情報を選別する部分を
セイリエンスネットワークといいます。
現代の情報量では
このセイリエンスネットワークが
処理しきれなくなっているのではと言われています。
私たちの頭の中は無意識レベルで
パンク状態なのです。
さあ、あなたは自分の左脳に餌を与えていませんか?
今日はここまで!
また次回!