前回は自己肯定感を上げるために
自分の時間を作ってみましょう、
とお伝えしました。
私自身、
最近ハッとさせられたことなんですが
つい「〜しなきゃ」モードで
日々何かをこなしながら過ごしていると
全ての時間で求めてしまうようになるのですよね。
生産性
を。
より短時間でより多くの処理をこなす。
より少ない労力でより多くのものを生み出す。
より効率的に物事を進める。
例えば、
創造力が求められる仕事では
次々と良いアイデアを
出すことが必要でしょうし、
経理などのお仕事は
より短時間でたくさんの仕事を
処理することが必要です。
生産性とは、私たちが
仕事とプライベートの
バランスを保ちながら
自分の価値を最大限に
引き上げる際には
大切な要素だと思います。
最近は会社の取り組みでもよく
生産性がキーワードとして
出てきていますね。
理由は
「働き方改革」
です。
働き方改革は仕事時間を減らすことを
目的として掲げられていますが、
とはいえ、会社はビジネスを
存続させる必要があります。
時間が減っても仕事を
減らすことはできません。
そこで必要なのが「生産性」。
何十時間という残業をしても
それだけの成果が出せていないのでは
それは生産性が低い証拠。
そうであれば、
より短時間で仕事をこなせるようにして
残業時間を減らして
自分のプライベートの時間にあててもらう。
働く方に優しい、
素敵な取り組みですよね。
会社だけの取り組みだと
みんなが働いているのに
自分だけ休めない…
というようなこともあると思いますが、
政府からの方針として打ち出すことで
働く人も堂々と休める、
働く人にや優しい改革だと思います。
(もちろん実際にこれを行動に移すのは
とてつもない企業努力が
求められる思いますが。
取り組んでおられる企業の皆様に感謝です。)
ただ、生産性を求めすぎるということは
「非生産的」なことを否定、
排除することになるので
それを自分の時間の過ごし方に当てはめると
うまくいかないこと
が起こるのではないかと思います。
例えば
「この本読みたかったから読んでみようかな。
でも今度の企画であのトピックを話し合うから
こっちの本にしよう。」
「美術館に行きたいけど、
あっちの方面は帰りにスーパーがないから
帰りに夜ごはんの食材を買って帰れる
あっちのイベントに行ってみよう」
とか。
もちろん自分の時間ですから
誰からも指図されているわけではありません。
ただ、自分が常に
・何かを生み出している
・何かを進めている
・何かを処理している
ということに慣れると
何もしない、
いわば自分のためだけで
周りの人のためにならないようなことを
否定してしまうのではないでしょうか。
「気が赴くままに行動する」
ということはつまり、
「ありのままの自分で過ごす」
ということです。
このありのままの自分で過ごすことで
自己を大事にしてあげることができ
自己肯定感が上がります。
しかし、生産性を強調された脳で
考え方が固定化してしまうと
自分の時間でありのままに過ごすことが
難しくなってしまうのではないでしょうか。
・それは意味がないからやめておこう
・こっちの方が今後に生かせる
・無駄な時間を過ごしてしまった
・これをする代わりにあれを進められたな…
など。
あなたも休日過ごしている中で
こんな考え方してしまっていませんか。
しかしながら、その非生産的な時間こそ
ありのままの自分を大事にしてあげる
とても大事な時間なのではないかと思います。
どうか、
自分の時間を大切にしてあげてくださいね。
今日はここまで!
また次回!