前回から引き続き血糖値のお話し。
~インスリンよ、限度ってものがあるだろう~
~スイカはピュッっとはいかないんだぜ~
~白米VS玄米 永遠のライバルが今決着!~
前回は白米100gと玄米150グラムは
どちらがダイエット向き?で
食品を分析してみました。
とても面白いこのシリーズ、
今日も掘り下げます。
今日は
「パスタと玄米はどちらがダイエット向き?」
です。
ここで一つ、パスタって比較的GIが
低いって知っていましたか?
パスタはハイカロリーという印象が
強いですがGI値は65で中GI食品の分類なんです。
(目安に⇒白米は84、食パンは95、うどん85です。)
白米や食パンに比べるとずっとダイエット向きですよね。
これは、パスタの原料として使われる
「デュラムセモリナ」という小麦が
ポイントです。
デュラム小麦という品種は非常に硬く、
粉にしたものも粒子が荒いために、
一般的な小麦粉よりもゆっくりと
消化吸収されます。
そのため、パスタのGI値は低めなのです。
同じイタリアンでも、ピザより
パスタの方がダイエットにはオススメです。
では本題へ。
パスタと玄米ではどちらがダイエット向きか?
なんとなく、パスタはダイエットの敵、
ダイエットと言ったら玄米でしょ!
というイメージがあります。
これをGL値の観点も踏まえて考えてみましょう。
まず、それぞれのGI値は以下です。
パスタ 65
玄米 55
なので、玄米の方が吸収は穏やかで
ダイエット向きです。
ではここからGL値を出して
いきたいと思います。
なんども言いますが
GL値は実際の炭水化物の量に
基づいて計算します。
それぞれの一食分の糖質を見てみましょう。
パスタは 100g(乾麺で)
玄米 は 150g(お茶碗一杯分)
を一食分だとします。
パスタ 100g中 炭水化物31.0g
玄米 150g中 炭水化物53.4g
です。
これをGI値の公式に当てはめると?
パスタのGL値=31.0×65÷100=20.15
玄米 のGL値=53.4×55÷100=29.37
GL値の数字が低ければ低いほど
血糖値を上げにくいということを意味しています。
パスタ(20.15)<玄米(29.37)
つまり、
実際に一食分食べる場合、
GL値の観点からすると
パスタの方がダイエット向きなのです。
あくまでGL値の観点からのみですが
数字で示される食品のある面からすると
そういうことも言える、というわけです。
数字って奥深い。
前回: 白米100g VS 玄米150g→白米の方がダイエット向き
今回: パスタ100g VS 玄米150g→パスタの方がダイエット向き
の結果から分かることは
・食べる量によって血糖値の上がり具合が変わる
・食べる量によって高GI食品の方がダイエット向きになることもある
ということです。
これ、当たり前のことです。
多分感覚で誰でもわかること。
でも、私も経験していますが
情報に強くとらわれができてしまうと
低GI食品しかたべてはダメだと
思ってしまいやすいです。
もしそれで苦しんでいる方がいらっしゃったら
一つの心緩める指標としてGL値の概念が
広まって欲しいなと思いました。
GL値シリーズはここまで!
今日も良い1日を(∩´∀`)∩
伊津香