今日のお話しはタイトルの通り、
姿勢を良くするための
アゴずれ矯正のお話しです。
メルマガでも何回か
あごのお話しはしました。
あごは口の一部ではありますが
体のストレスともつながりが深く
リラックスするときや睡眠の質を
上げるときはあごの力を抜くことは
とても重要になってきます。
さて、そんなアゴですが、
今日は噛みしめの話ではなく、
ズレていませんか?ということ。
例えば
顎関節症(がくかんせつしょう)は
わかりやすいアゴのゆがみですね。
それ以外にも見た目でアゴの高さが
違ったり、頬骨の高さが
違ったりしたら要注意。
噛んでみて両方の歯の設置面積が
違っている場合もアゴが
ズレていることがあります。
アゴがなぜズレるのか
お話ししていきましょう。
いきなりですが制震技術って
知っていますか?
建築物を地震から守る技術のことです。
建物を壊れないようにする技術には
3つあります。
建物を壊れないようにする「耐震技術」
地震の揺れを建物に
伝えないようにする「免震技術」
バランサーを付けて揺れを
吸収させる技術「制震技術」
です。
耐震技術は建物自体を強くすることで、
体で例えると筋肉をつけることで
体を強くすること、
免震技術は建物の揺れを受け流すことで、
体で例えると柔軟性を付けて
けがをしにくくすること、
制震技術はバランサーを付けて
揺れを吸収させること、
これが今日のお話しのあごの役割です。
超高層ビルの耐震バランサーは、
例えば高さ220mのビルなら、
屋上枠に8mの重りを
吊り下げる形で構築します。
高い建物に大きな球体がぶら
下がっているのを見たことがあるなら
それは制震技術です。
固定されていない重りを
バランサーとしてぶら下げることで
揺れが起こった時にその揺れを
ぶら下がっている球体が
揺れを吸収することができ
建物の倒壊を防ぐことができます。
これと全く同じ構造がアゴに起こっているのです。
頭蓋骨は大きな一つの骨で
できているのではなく
上の歯と舌の歯の付け根(顎)を境に
二つに分かれています。
その境目を顎関節と言い、
上の骨と下の骨を筋肉が繋げています。
そう、アゴはぶら下がっている構造をしているんです。
もうお分かりですね。
これが先ほどの制震技術の
バランサーと一緒なんです。
大きな揺れが出ても体全体の揺れを
アゴが吸収する構想を持っていることで
不安定な二足直立でも
私たちはバランス良く立っていられます。
アゴはこのようにバランサーの役割を
担っていますがそれは同時に
偏位する(ズレる)宿命を
アゴに担わせたということでもあります。
バランサーであるアゴが、
身体の中心軸に対して正しく
下がっていれば、問題はありません。
しかし、中心軸からずれてしまうと、
全身のバランスが崩れてしまいます。
すると必然的に姿勢が悪くなり、
骨格にゆがみが生じるのです。
このようにアゴは全身のバランスも
担っています。
もしズレているという方は
どちらか一方に力みが
入っていることも多いので
まずアゴの慢性的な力を
抜くことをお勧めします。
特に上の歯と下の歯は常に話した状態で
口をリラックスさせることがおススメです。
どちらか一方で噛む癖をなくしたり
ほう杖をついたりする癖を
なくすこともおススメです。
足首、膝、股関節、肩関節、
アゴ、など関節に
すべてのずれが出てきやすいですので
アゴずれもぜひ観察してみてくださいね!
それではここまで!
今日も良い1日を(∩´∀`)∩