さて、非常事態宣言の延長が
発表された5月4日、
皆様はどのように
過ごされたでしょうか。
メルマガに書いたように
オープンモニタリング、で
過ごされたでしょうか。
私はというと
オープンモニタリングのおかげ、というよりも、
事前にニュースが「延長する」と
流してくださっていたおかげで
適切に対応することができました。
(まさかのマインドフルネスのおかげじゃないー!)
というわけで今日は引き続き、
マインドフルネスの効能のお話。
(全然「というわけで」ではない)
前回は、マインドフルネスは冷静かつ
適切な判断をする脳の力の向上が
期待できることをお伝えしました。
詳しくはこちら
https://life-meditation.com/e-zine145/
その中で、脳の成長には
「脳への負荷=ストレス=心の重さ」
が必要であることをお伝えしましたね。
心の重さ?
心が重い方がいいの?
と疑問に思う方がいるかもしれませんが
もちろんそうではありません。
その重い時に「どう反応するか」を
自分でトレーニングしていくことが大切です。
不思議に思ったことないでしょうか?
どんな状況でも前向きで
頑張れる人がいる一方で、
うつといわれる状態で
心が辛い状態になってしまう人がいます。
ストレスに比例して
人の心が病んでしまうとしたら、
負荷をかけてはいけない
ストレスのラインが存在します。
しかし決してそうではないのです。
世の名だたる企業の経営者は
莫大なお金や人を動かし
それに対する重圧は
計り知れないものと思います。
ビジネス規模だけではなく
事業の存続かかかっている方も
いらっしゃるでしょうし、
感染の不安と戦いながら
医療現場に立ってくださっている
医療従事者の方はとても大きな
精神的負荷を抱えておられると思います。
こんな小さなメルマガでは
届かないと思いますが、
本当に本当にありがとうございます。
さて、話をもどして、
そのストレスという負荷に関して。
今日も、マインドフルネスの
研究の一例を紹介します。
扁桃体への影響:ストレス耐性
【扁桃体とは?】
感情を司る脳の部分。
危機管理の役割を果たす部分で
緊張な場面において
強く反応する部分。
【研究内容】
ニューイングランド中から集められた、
脳に異常がない25 ~ 55 歳までの
35 人が対象。
一方のグループの人たちは、
1 日45 分のマインドフルネスを
8 週間自宅で実施した。
もう一方のグループの人たちは、
その間何もしなかった。
【結果】
何もしなかったグループの人たちでは、
扁桃体に大きな変化がなかった。
一方で、マインドフルネスをした
グループの人たちでは、
扁桃体は沈静化して小さくなっていた。
つまり、ストレス耐性がアップする
可能性を示している。
上記の研究から示唆されることは、
マインドフルネスを続けると
緊張下の場面でもストレス耐性が強くなる、
つまりストレスを感じにくくなるということです。
ストレスを感じにくくなる、
というのは鈍感になるということ?
とお思いの方もいるかもしれません。
過敏に反応しない、という点では
近しいものかもしれません。
ただ違う点としては、
ストレスをストレスとして受け止めない、
ということであり、
決してストレスに気づかない、
というわけではありません。
逆境も自分の成長の糧としてとらえたら
それはストレスとは感じませんよね?
ストレス耐性とはそのようなことです。
そしてこれは脳の訓練で
変えられるのです。
今の社会は慢性的な緊張状態が持続しやすく、
常に扁桃体が反応しやすくなっているのです。
すると、何かあったときに
すぐ不安になり常に緊張して
ストレスを感じやすくなってしまいます。
扁桃体を暴走させないスキルが
今の時代を生きるのには重要です。
それができる鍵がマインドフルネスにはあるのです。
前回もお伝えしましたが、
マインドフルネスは、
英名をオープンモニタリング瞑想と
いうのですが(古来からの呼び名は
ヴィパーサナ瞑想です。)英名からも
分かるように「全体(オープン)を
俯瞰する(モニタリング)」瞑想です。
是非皆さんも
「オープンモニタリング」の視点をもって
冷静に適切にストレスなく
今日を過ごしましょう!
皆様にとって、
素晴らしい一日でありますように。
それではまた次回!