ご質問をいただきました。
とても大切なことなので
解説していきましょう。
【質問】
意識と心に関して
とてもわかりやすかったです!
質問なのですが
「意識を変える」というのと
「意志力を使う」というのは
違うことなのでしょうか?
—————-
ご質問ありがとうございます!
これ、食欲と向き合うときにも
一番大切なことかもしれません。
この違いが分からないと
いつも意志で
どうにかしようとしてしまうので
是非一緒に考えていきましょう。
意思と意志の違い
と、その前に
意思と意志の違いを
簡単に解説しておきましょう。
意思というのは
「本人の意思を尊重する」や
「意思表示」というように、
表す対象が、
単なる考えや思いの意味に
重点を置いた場合に用います。
一方で
意志というのは「意志を貫く」や
「意志が固い」というように、
ある物事を成し遂げようとする
積極的な気持ちを表すこと
に重点を置いた場合に用います。
私たちが自分変えようとするときに
「いし力」を使うといいますが
それは「意志」です。
上記を踏まえ、
今回は「意志」の方で
話を進めていきます。
意識とは「行動の出発点」?
意思と意志の違いを説明したところで
先に意識の方を
考えてみましょう。
「意識が薄い」
これは例えば、
遅刻癖がある際に
「時間に対する意識が薄い」
という具合に使いますね。
本人の優先順位が低かったり、
重要だという認識が甘い、
という意味合いです。
この場合の意識は
方向性だと思ってください。
つまり自分の頭の中の矢印です。
この矢印を無理やり向かせることを
「意識づけ」といいます。
例えば、付箋を貼ったり
携帯の画面にキーワードを書いておいたり
アラームをかけておくなどです。
これらは自分の意識が
そこに向きにくいからこそ、
サインを使って意識を強制的に
向かせる仕掛けですね。
そうすることでその後の言動を
自分が思うように動かせます。
なぜなら、意識とは
私たちの言動の「出発点」だからです。
私たちは意識している方向に沿って
言葉を発し、
行動を起こします。
例えば、
ある夫婦の話を聞いても
育児支援をしている方は
夫婦の家事の負担割合について質問するでしょうし、
夫婦別姓の啓蒙活動をしている方は
女性が戸籍の名前を変えることに関して
言及するかもしれません。
何を意識しているか、
で受け取り方が変わり
ひいてはその後の言動が変わってきます。
最初の例に戻ると、
時間に対して正しく意識が向けられていれば
遅刻しないように電車に乗れるし
遅刻しない速さで歩けるわけです。
スマートフォンを見てのんびり歩ている場合ではない、
と気づけるわけですね。
意識を変えると
その後の行動が変わるというのは
このようなことを指します。
では、これと意志力は
どう違うのでしょうか。
一番はそこに
「力みがあるかどうか」だと
私は思います。
冒頭で意志のことを
「ある物事を成し遂げようとする積極的な気持ち」
とご紹介しましたが
英訳ではwillpowerとされることからも
そこには力が入っていることがわかりますね。
もちろん力むことが
ダメはわけではありません。
日々を過ごす中で、
腰が重くなってしまったり
新しいことに踏み出せなくなってしまうことが
あると思います。
そんな自分を変えるために
意志力が大切な場合も多々あると思います。
意志力は私たちが
まだ見ぬ自分に出会うために
背中を押してくれる力です。
しかし、そんな意志力が
うまく働かない時があります。
それは方向性の違いです。
意志力と意識が相反した方向を向くと、
一人の人間の中に
衝突が生まれます。
食欲ではまさに
意志と意識の方向が
一致していないことで、
その方の中に衝突や葛藤が生まれると感じています。
長くなったので続きは次回。
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