この前、以下の相談を受けました。
最近、朝に瞑想をしてるのですがうまくいきません。
瞑想がうまくいかないパターンの質問は多いです。
では、この方のうまくいかない理由を探っていきましょう。
よくよく聞いてみると、行っている瞑想はこの本に記載されている
4週間の実用的プログラムだそうです。
「あなたという習慣を断つ
~脳科学が教える新しい自分になる方法~」
http://amzn.asia/d/0LZA6mN
面白そうです!
実際にやってみたところ、
本にロジックや手順は載っているんだけれども、
手順が多く何やらしっくりいかないとのことでした。
うーん、ありそうな質問!
この質問の答えは簡単で明確なので一言でお答えします。
”いたってうまくいっています” 以上!
では、その理由を説明していきましょう。
少し前のメルマガで
自分で自分を導くのは難しいこと、
だから声にのって導かれる音声ガイダンスが
オススメだということをお伝えしました。
この本に音声ガイダンスがあるのか聞くと
おおもとの英語版なら音声ガイダンスもあるのだが
日本語版は書籍のみということでした。
なるほど、それでは音に頼る道はないのですね。
ではしょうがない、あきらめましょう。
では解決になっていないので解決策をご案内します。
ヨガが「動く瞑想」と呼ばれているのはご存知でしょうか?
ヨガってフィットネスではなく元来瞑想法の一つなのです。
そして、ヨガの一番古い流派はシークエンス
(ポーズの流れ)が決まっています。
「太陽礼拝」
と言われるものが有名ですが、
例えば、
はじめの吸う息で両手をあげる
次の吐く息で前屈する
次の吸う息で…
というように、どの呼吸のときにどの動作をする
ということ細かく決まっているんです。
なぜ決まっているかというと、
そうすることで考える必要なくなるからです。
もちろん最初はシークエンス(動きの流れ)を覚える必要があります。
ただ、一度覚えてしまうと体が勝手に動くので
動きながら自分の内側に意識を向ける(内観)ができます。
これが、ヨガが動く瞑想になり得る理由です。
なので、瞑想は日常の動作と相性が良いです。
理由は、それを行う際にわざわざ
動作の手順を思い出す必要がないからです。
歩く瞑想がありますが、
歩くという動作をわざわざ思い出す必要はないですよね。
そうすると、足の裏というフォーカスを当てるべき
ポイントに苦なく意識が向けられます。
食事瞑想もそうです。
食べるという行為自体は思い出す必要がありません。
お箸の持ち方、お茶碗の持ち方、
飲み込み方、を思い出す必要はありません。
すると、舌先というポイントに意識が向けられます。
(こちらはこちらで、思考に流されやすい
というデメリットもありますが、それはまた別の機会に。)
なので、今までやってきてない形から瞑想にチャレンジする場合、
「それを覚える、無意識にできる」
という段階まで落とし込む必要があります。
以上を踏まえるともうお分かりですね?
この方の場合、うまくいっています。
今は手順を覚える段階なので、
瞑想状態になれなくてもおおよそ予定通りです。
徐々に動作や手順を思い出さなくても
動きができるようになってくるとだんだんと
内側に意識が向けられるようになりますよ。
そんな長期戦…
と思った方。
瞑想ですから、継続の心は持って臨んでくださいね。