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こんにちは。
質問をいただきました。
ダイエットにいつも失敗してしまいます。
食欲もコントロールできるときと
できない時があり、できるときはいいのですが
できないときはものすごく凹んでしまいます。
失敗してはクヨクヨしていつも
ダメな自分にダメ出しをしてしまいます。
もっと前向きに強くなりたいです。
どうしたら強くなれますか?
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ネガティブな感情に対するご質問ですね。
わかっちゃいるけど考えちゃう。
やめたいけどやめられない、
そんなかっぱえびせんのような感情を
ライフメディテーションでは
かっぱえびせん思考と言います。
このメルマガでは脳からの
お話をしてきましたが
今日は違った角度から。
さて、私はマツテツカツ
やってるくらいなので
哲学はかなり好きなのですが
それが好きだと気づいたのは
ヨガ哲学を知ってからです。
ヨガはもともと宗教的な背景や
精神修行のために行われており
人が苦しみからどう解放されるのか、
ということが起源になっています。
ヨガ哲学の書物も同じように苦しみを
滅却するためにどうしたらいいのか、
について書かれています。
当時は学問も無かった時代なので
哲学書として世の中に
出たわけではないですが、
扱っているのが精神的な苦しみや
しがらみからの解放であるため、
哲学として知られています。
ヨガ哲学、めちゃくちゃ
面白いのでオススメです!
さて、私のヨガ哲学への想いはおいておいて
今日はこの失敗に対する心の苦しみについて
語ってみます。
ヨガ哲学はヨガスートラという
ヨガ哲学を編まれた書物があるので
それを引っ張り出して調べてみました。
が、ヨガ哲学に「失敗」という言葉は
でてきませんでした。
正しくいうと「失敗」という概念がない、
という感じです。
「苦しみ」はあります。
しかし「失敗」という概念はありません。
ヨガ哲学で言い換えるなら、
失敗の苦しみは失敗そのものではなく、
あなたの中の煩悩が原因です。
煩悩のことをサンスクリット語で
クレーシャと言いますが、
クレーシャには5つあります。
①無知(自分が完全なる知識人だと思うこと)
②自己意識(エゴイズム)
③憎悪(嫌悪)
④貪欲(執着)
⑤生命欲(死への恐怖)
これら5つのどれかによって人は
苦しみを生むとヨガ哲学は説きます。
ちなみに、それぞれ漢字である程度
理解できると思いますが
誤解されやすいのは①無知です。
この無知とは、
「知識をないこと」ではなく、
「自分が全てを知ってる存在だと思うこと」
を指しています。
つまり、無知の無知、です。
自分は完全な人間だと思って世界を見ると
苦しみが始めるとヨガ哲学は説きます。
面白いですね!
話を戻して、
今回の失敗と認識してしまうことは、
この5つのどれに当てはまるのでしょうか。
正解は自己意識(エゴイズム)
であると私は思います。
自己意識というと難しいですが
エゴイズムというとイメージも
つきやすいのではないでしょうか。
つまり、
「こうであらねばならない」と思うこと
自分の中の正義・正解。
「それはあなたのエゴだよ」
この言葉の意味は
「あなたが勝手に作った正解
(だから私に押し付けるな)」
ということです。
あなただけの正解です。
それをあたかもこの世では
こうあらねばならないと考えてしまう。
だから「失敗」が生まれるわけです。
失敗を乗り越えるためにはどうするのか。
失敗を作り出さない心の有り方、
物の見方が、何より強い自分を
作ってくれるのではないでしょうか。
それでは今日はここまで!
また次回(^∇^)