食事瞑想では味覚を研ぎ澄ますという
言葉をよく使うのですが
「研ぎ澄ます」
ってどういうことでしょうか。
なぜだか分からないのですが先日ふっと
「研ぎ澄ますとはなにか」という問いが自分の中に降りてきて、
その答えを悶々と考えておりました。
というわけで、今日は徒然なるまつヲです(笑)
さて、研ぎ澄ますとは何か、ですが
研ぎ澄ますってレントゲンだ、と思いました。
レントゲンってあのレントゲンです。
骨などを見るために体をスキャンするあれです。
そのレントゲンを、
体の感覚を使いながら行う事が
「研ぎ澄ます」ではないかなと思います。
あなたが最近、
研ぎ澄まされていると感じた瞬間はいつですか?
よくわからないという場合では、
例えばじっとしている状態で
体はどんな感覚を発していますか?
「わかるわけないよ、だって動いていないんだし。」
そう思うかもしれませんが、それは大きな間違いです。
見えないところで、
あなたのカラダは今日も動いています。
相変わらず動いています。
生まれた時からずっと、
寝ている時でさえあなたのカラダは、
心臓は、血流は、体温は、内臓は、日々動いているのです。
しかし、日々研ぎ澄ますことをしていないと、
そんな自分の体がレントゲンできなくなります。
どういうことかというと、
レントゲンを撮るときは、
スキャンする必要がありますね。
通常のレントゲンは機械を使って
]スキャンを行いますが、
研ぎ澄ますときはあなたの感覚がそれにあたります。
しかし、研ぎ澄ますと日々行わないと、
体の声を受け取るセンサーが
とても鈍くなってしまうのです。
使わない機械が錆びてしまうのと一緒ですね。
子供のころはそのセンサーがとても敏感に働いていて、
・眠い
・食べたい
・動きたい
と受け取ったものをそのまま行動に
移すことができました。
しかし、大人になって「賢く」なると、
・今は忙しいから食べるのを後にしよう
・眠いけど○○しなきゃいけない
・肩こりがひどいけど時間がない
というような、体の声をかき消す訓練をしてしまいます。
それは社会で生きる上では非常に大切ですが、
それがあまりにもアンバランスになると、
体の声を受け取るセンサーが錆びてしまいます。
あなたが最近、研ぎ澄まされていると感じた瞬間はいつですか?
最近研ぎ澄まされている感覚がない…!
と思われた方、大丈夫です。
そのセンサーは鈍くなっているだけなので
元に戻してあげればいいのです。
初めにおススメするのが「カラダを動かす」ことです。
ちょっと心拍数が上がったとわかるくらいまで
動いてしてみてください。
走るだけでもいいですよ。
ヨガでは毎日毎日同じ動きをしていきます。
それは、体のセンサーが鈍くならないように、
そしてすぐ優位になってしまう脳の働きによって
体のセンサーがかき消されないように、研ぎ澄ましていくのです。
研ぎ澄ます、とは、
じっとして体を感じることなのでは?と
思うかもしれません。
しかし、鈍くなったセンサーに
いきなり小さな感覚を受け取ることは、
難易度が高いのです。
そんな時は、あえて大きな体の声を作ってみる。
「あいたたた…」って言う
無視できない体の声を聴いてみる。
そうすると、
いままで鈍くなっていたあなたのセンサーが動き出します。
それでいいのです。
いきなり「研ぎ澄ます」をしなくても、
声を作り出すことから始めましょう。
ちょっと賢くなりすぎた頭のスイッチを切って
体の声を聴いてみましょう。
動いていくと今まで聞こえなかった体の声が、
「固い」「いたい」「気持ちいい」「右の方が固い」
「汗が出る」など詳細にしっかりと
聞こえてくるようになります。
そして、それを繰り返して初めて、
体の中の静寂に気づけるんです。
血流が流れる感覚も、筋肉の緩んだ感覚も、
心臓の鼓動も、呼吸も。
これからの季節、動いていない方は少し
活動量を増やしてみてはいかがでしょうか。
あなたの日常を日々研ぎ澄まされたものにするために。
それでは今日もよい一日を(^^)/