前回はいただいたご質問にお答えしていきました。
【前回の要約】
人間の行動には物事の認知の仕方が
大切であると確立された認知行動療法は
その後、認知を修正するという方法から
認知をただ観るという第三世代へと変遷を遂げた。
果たしてマインドフルネスは
第三世代として名をはせるのか
実は第三世代の認知行動療法は
マインドフルネス以外に
脱フュージョンなどカッコいい名前の
認知行動療法があることを
松尾は紹介していない。
その紹介は果たして行われるのか…!
詳しいことは前回のブログをご覧ください。
>https://life-meditation.com/e-zine32/
前回いただいたご質問に関して
できる範囲でお答えしていきます。
※あくまで松尾の個人的見解です。
ご相談内容から推測できる範囲で
答えているものであり、
参考程度にご覧ください。
前回は質問の前にCBTとして
認知行動療法に関してご説明しました。
今回は運動と食欲に関してのお話です。
食欲と運動の関連性は深いのは
誰でもお分かりになると思いますが、
実は運動してもお腹がすかない運動が
存在するのをご存知でしょうか。
そもそも、お腹が減ったというのは
何で図っていると思いますか。
食事瞑想では胃の感覚を
研ぎ澄ましていきながら
空腹を図りますが、
人間の空腹感にもう一つ
大きな影響を与えているものがあります。
それが血糖値です。
低血糖でふらつくことを想像すると
わかりやすいと思いますが、
人間のエネルギー(糖分)は
血液中に存在します。
そのエネルギーを体のあらゆるところに
運ぶことで私たちは動くことができます。
その血液中の糖分がなくなると、
エネルギーをくれ!と
食べる信号を送られることがあります。
さて、それを前提に
話を進めていきましょう。
あなたは運動と聞いて
どんな運動が思いつきますか。
①有酸素運動
②無酸素運動
こちらは運動の種類でも
二大運動として有名ですね。
この運動によってその後に
お腹がすくかどうかは変わってきます。
どちらがお腹がすく運動だと思いますか?
正解は・・・・
有酸素運動です。
この理由に関して、
運動する際に何を
エネルギーにしているか、に
着目するとわかりやすいです。
①有酸素運動は血液中の
エネルギーを運動のエネルギーと
しているので純粋に
運動した分血糖値が下がります。
これは納得ですね。
②無酸素運動は
とりわけ強大の負荷が
かかった筋力トレーニングは
血液中の糖分では
対処できないエネルギーが
爆発的に必要になります。
通常エネルギーを作る場合は
血液中の糖分を利用
→筋肉を分解してエネルギーに変換
→それでも足りなければ
脂肪を分解してエネルギーに変換
というサイクルが起こります。
脂肪というのは分解されにくく、
使われるのは最後なのですね。
しかし、筋力トレーニングの際は
筋肉がフル稼働しているので
筋肉を分解するわけにはいきません。
火事場のバカ力という言葉が
ありますがあのような状態です。
日常生活では必要とされないくらいの
強いエネルギーが必要になった場合、
非常装置として私たちの体は脂肪を分解し、
エネルギーとして血液中に放つ
メカニズムが備わっています。
これが起こると、
エネルギーを使っているにもかかわらず
血液中のエネルギー量が
下がらないため低血糖に
ならない場合があります。
無酸素運動をすると
意外とお腹が減らないのはこの影響です。
※無酸素運動、筋力トレーニングも
負荷により脂肪分解まで
行われない場合があります。
あくまで運動を
大きく二分したときのお話です。
運動をする際の参考にしてみてください。