先日、相談を受けまして。
瞑想の指導をしてみたいとのことでした。
どんなスキルが必要ですか?
と聞かれたので
「今の状態では指導が難しいと思います。」
と伝えました。
瞑想を指導する上で
必要な「状態」とは?
今日はこれをシェアします。
その方はとても素敵な方です。
真面目で、人にも
物事に対しても誠実で、
相手を労わる気持ちを
持っておられて
何より熱い(笑)
パッションという言葉がぴったりの
熱い方です(笑)
そんな方が、
なぜ瞑想指導において
今は適切な状態ではないのか。
ちなみに、「今は」です。
この後説明していきますが
決してこの先ずっとを
指しているわけではありません。
さて、指導をしようと思うと
確かにご質問者のように
スキルが真っ先に浮かぶことかと思います。
どんな瞑想法があって、
どのように心を導くのか。
もちろんそこには
テクニックが存在します。
しかし、まずはテクニックより
「状態」を作り上げることが大切です。
例えば、お坊さんが、
いちいち小さなことに
カッカしていては
説得力がないですよね?
お坊さんは、
小さなことに揺れず
心穏やかに
全てのものを慈しみ
平穏な「状態」でそこにいるわけです。
「その状態を作ることのプロ」だから
人に伝えられるわけですね。
座禅や瞑想やあくまで手法で
その目的はその人の中に宿る
「状態」です。
話を戻して
今回ご質問いただいた方は
とっても良い方なのですが
感情に対する反応が素直すぎる
傾向があります。
怒るべきことが起こったら
怒るんです。
当たり前ですね。
でもそれではだめですね、
瞑想を伝える人は。
個の性質として
熱い(情熱的)なことは
いいことです。
瞑想を伝えている人でも
熱い人は沢山おられます。
お坊さんも、
見た目は冷えていますが
(冷静と言いなさい)
瞑想や禅を伝えることにおいては
誰よりも熱い方々なのだと思います。
ただ、熱いことと
感情に素直なことは違うんですね。
感情が起こったときに
私たちは反応⇒言動
のプロセスをたどります。
その際に
湧き出た感情のままに反応し
反応したままに言動していたら…
瞑想を体現している人とは言えませんね。
怒った時に怒り、
悲しい時に落ち込み、
嬉しい時に喜ぶわけです。
感情と反応は切り分けなければなりません。
というか、瞑想をしていると
それができるようになる、
という感じでしょうか。
まずはその状態を作ること
その状態を継続させること
その状態が無意識な状態になること
が必要なのではと思いました。
皆さまは感情と反応、言動を
切り分けられていますか?
是非今日一日観察してみて下さい。
今年もあと二ヶ月を切りました。
残り二ヶ月も皆様にとって
素晴らしい日々でありますように。