2019年の幕が開け、2018年の気持ちもリセットし、
新しい一年に向けた抱負を掲げた方も少なくないのではないでしょうか。
ダイエットや健康なども抱負として上がりやすいトピックですね。
私は普段、疲労回復専用ジムでビジネスパーソン向けに指導をしているので
コンディションに関してお話しする機会が多くあります。
せっかくの一年の初めなので、
今日は「ベストコンディションの作り方」に関して
お話ししてみたいと思います・
突然ですが、「アクティブヘルス」ってご存知でしょうか。
アメリカで主流になりつつある考え方で
健康の一歩先、「攻めの健康」として謳われているものです。
怪我や病気などを「治療する」のではなく
今も病気ではないのだけれども
でももう一つ先の健康「ベストコンディション」を目指すというものです。
人生100年時代が謳われている現代だからこそ、
自分の人生をより良いものにしていこうという
自分の人生の時間の質を考えたものです。
健康も最先端を行っているアメリカらしい考え方です。
しかしこのアクティブヘルス、
単に健康意識を高めることではありません。
ここを方程式で説明していきましょう。
パフォーマンス(仕事でも家事でも育児でもなんでもです)
というのは以下の式で成り立っています。
能力・経験 × コンディション =パフォーマンス
例えば
能力や経験が50の人の場合、
パフォーマンスは50になりますが
それには、コンディションの1があるからです。
50 × 1 =50
自分の持っている能力を100%出せる状態だから
パフォーマンスが50なのです。
若い時はコンディションが乱れませんし
一晩寝ればコンディションも戻りやすかったために
この1の存在に気付きにくいです。
能力・経験 = パフォーマンス
50 = 50
という式が頭の中にできてしまうのですね。
若い時はコンディションが乱れないので
自分の能力を上げることに精力を注げます。
すると
55 × 1 = 55
60 × 1 = 60
65 × 1 = 65
このように能力や経験を増やしていけばいくほど
自分のパフォーマンスは上がります。
しかし、年齢を重ねたり過労が続いたりすると、
この1が1ではないことに気づき始めます。
そのコンディションが0.8になったとき
あなたのパフォーマンスは
50 × 0.8 = 40
50の能力を持っていても
40しか表には発揮できません。
例えその能力を上げたとしても
55 × 0.8 = 44
60 × 0.8 = 48
65 × 0.8 = 52
思うように結果が出ないのはお分かりでしょうか。
そしてこの0.8は0.8というわかりやすいものではなく
「なんとなく頑張れない」「寝てもとれない疲れ」という感覚で
私たちに訴えかけてきます。
そんな時に必要なのは自分の能力や経験値を上げることではありません。
重要なのは、自分の持っている能力を100%出し切れる状態を作ること。
体力を取り戻すために有酸素をするもよし
筋力を取り戻すために筋トレをするもよし
乱れた食生活を正すもよし
課題は人によって違いますから
自分に適切な方法でコンディション向上の引き出しを作りたいですね。
しかし、一番重要なことは、
これを健康意識の延長線上で行ってはいけません。
仕事と同じ優先順位で向き合うことが大切です。
なぜなら、健康意識の延長線上の場合、
「時間が合ったら」「仕事が落ち着いたら」という向き合い方になりがちです。
そんな向き合い方だと、行動の優先順位が上がらないので
コンディション調整の時間が訪れることはありません。
ベストコンディションを作りたいなら優先順位を上げましょう。
あなたのパフォーマンスを最大限発揮し、
あなたという価値を上げるためには
ベストコンディションは必須です。
2019年、皆様の一年がベストコンディションで
素晴らしいものでありますように心からお祈りいたしております。