前回は腸の免疫機能のお話でした。
【免疫機能は腸が70%を保有!?】
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ウィルスの侵入の可能性が高い
腸に免疫機能が集まっており
免疫細胞が日々パトロールして
くれているというお話でした。
しかし実際は、免疫機能だけで
ウィルスを完全にブロックすることは
難しいのです。
その免疫機能を
サポートするのが腸内細菌です。
というわけで今日は腸内細菌に
関してお話ししていきます。
一つお話ししておくと
腸内細菌は非常に
新しい研究分野です。
特に大腸の部分は
昔は便を作るところ、
食べ物のカスを処理するところとして
認識されておりあまり
重要視されませんでした。
しかし近年、腸内細菌の重要性や
セロトニン(幸福感を作るホルモン)の
9割が腸で作られていることも分かり
腸の重要性が示唆されています。
その腸の環境の鍵を握るのが腸内細菌です。
腸内細菌は人間と共生関係にあります。
共生関係とはどういうことかというと
例えばヨーグルトで
生きたまま届く乳酸菌
という言葉がありますよね。
あの言葉からも分かるように
菌は体の中だけではなく
どこにでもいます。
その一つの住みかとして
腸内細菌は人間の体内を選んでいる
(住みついている)
というわけです。
●人間のメリット
食べたものを発酵させて人間に
必要な物質を生成してくれる
●腸内細菌のメリット
じっとしていても食べ物を与えてくれる
です。
つまりは持ちつ持たれつ、の関係、
これが共生関係ということです。
そんな腸内細菌ですが
人間の体には約100兆個の
腸内細菌がいるといわれています。
その重さは1.5キロにもなると
いうのですからカラダにとっての
重要性も分かりますよね。
腸内細菌は大きくは三種類に分かれます。
善玉菌
悪玉菌
日和見菌
です。
善玉菌と悪玉菌は漢字の通りなので
カラダへ有害かどうかが
分かると思うのですが日和見菌。
これはあまり聞いたことが
無い菌もしれません。
ただこの日和見菌。
ある特徴があります。
それは次のうちどれでしょう?
(いきなり質問形式―!)
①朝に増殖して、夜に減少する
②多い方に味方する
③自分が栄養素となり、体に吸収される
シンキングターイム!
…
……
………
答えは出ましたか?
正解は②です!
日和見菌は世渡り上手な菌です。
善玉菌と悪玉菌の割合で
多い方に味方をします。
善玉菌が多ければ
自分も善玉菌の役割を果たし、
しかし悪玉菌が優勢になれば
手のひらを返すように
悪に染まる。
何という
信用ならないやつ。
(食物連鎖の定めや、
そうやってみんな命を繋いどるんや)←だれ
なので、腸内環境を整えるためには
常に善玉菌が優勢な割合で
あることが重要です。
理想は
善玉菌2割、日和見菌7割、悪玉菌1割
といわれています。
善玉菌は年齢とともに減少し
悪玉菌は逆に年齢とともに
増加する傾向にあります。
そのため、
食生活で善玉菌を増やす活動が重要です。
今日は長くなりましたのでここまで!
今年もあと二ヶ月を切りましたが
コロナウィルスが
大きく広がらないことを祈るばかりです。
残り二ヶ月も皆様にとって
素晴らしい日々でありますように。