先日、レッスンを終えた方がふと仰っていたことが気になり書きに参上しました。
「私って首が前に出ているんですよね」
「そうですね、⚪︎⚪︎さん骨盤倒れやすいですもんね」
「え、骨盤ですか」
どうやら骨盤と首の関係が繋がらなかったようでした。
’骨盤が倒れているから首が前に出る’
今日はここを紐解いていきたいと思います
首が前に出ている人ってとても多いですよね。
(モデルさんが綺麗すぎて首前に出ていてもなんら問題なくみえてしまう…)
んっと…
これは日々頑張ってくれている営業さんと同じなんです。
まずは背骨はこんな感じです。
見たことある方が多いと思いますが、
背骨はこのようにS字の形をしてバランスを取っています。
(左側が背中です)
身体は組織です。
一つの目的に向かって各組織が連動して動きます。
どこかが動かなければどこかがそれを補う。
それを繰り返して、一つの動き(目標)に対して体全体が力を合わせて動いていきます。
この仕組み、会社と一緒ですよね。
会社は、行っているサービス(目標)を、いろいろな部署が力を合わせて作り出します。
そして、ことを成すには、まずは会社の重役さんは動かずにフットワークの軽い末端さんが動きますね。
どちらが重要ということはないです。
重役さんがいなくても困りますし、現場で働いてくれている方がいなくても会社は成り立ちません。
両者が適切に動くから、会社は会社として円滑に運営できます。
体も同じで、まずは末端さんが動いていきます。
体が動く場合、指先や腕・脚など小回りがきく末端で解決しようとします。
それで解決できなければ、体全体で目標を解決しようとするんですね。
例えばケンスイ
最初に手のひらに力が入ります。
しかし手の力だけでは上がりません。
今度は腕に力が入ります。
しかし腕だけでは上がりません。
今度は首と肩に力が入ります。
それでも上がらない場合、肋骨を締めてお腹・背中に力を入れて胴体も動員してケンスイという動きを達成しようとします。
これが体の動きの流れです。
では、再度こちらをご覧ください。
一言で背骨と言っても、骨盤から頭蓋骨まで繋がっています。
体の中心であり、会社でいう本社のような部分です。
エリート街道ですね。
エリート軍団の中でも、やはり重役さんと末端さんはあります。
背骨は骨盤を重役として、そこから腰・背中、首にかけて末端になっていきます。
首が一番動きやすいんです。
仰向けに寝たときに首は左右に180度動きますよね。
しかし、お尻をつけて座ったときにおへそってほとんど動きません。
首はくるくる動いてフットワークが軽いけど、骨盤から腰周りってなかなか動きません。
(立っておへそが横を向くのは、背骨が動いているわけではなく、お尻から腿が動いているのですね。)
なので、腰よりも首・顎がいつも先に動くんです。
重いものを持ち上げようとしているこの男性。
顎が上がっているのがわかりますでしょうか。
これは腰に力が入っていないんです。
腰に力が入っていないので首に力をいれて頑張ってしまいます。
すると後ろの首が詰まり、顎が上がってしまうんですね。
重いものを持ち上げるのは大変な作業です。
しかし、重役さんである骨盤や腰は寝てしまっている。
だから、末端さんである首が頑張らざるを得ないんですね。
すると、上の絵のような姿勢になります。
しかし、いくら首が頑張ったところで限界があります。
厳しい案件には会社全体が立ち上がらければいけないんです。
話を戻して首が前に出ているということですが、
(引用文献:http://www.ces55.com/tadasiisisei.html)
ということです。
(まさかの一番重要な部分を文献任せー!)
絵のように骨盤が寝てしまうから、首がバランスをとって前に出ざるを得ないんですね。
更にパソコンで長時間勤務となると、顔がどんどん前に出ます。
これが首が前に出てしまう理由です。
これを防ぐには、まずは骨盤を立ててあげましょう。
そのためには、お尻を突き出して座る、もしくは、お尻の位置を腿よりも高くなるように座ってあげることです。
(座布団のように腿とお尻の位置が変わらないものは骨盤が立ちません。必ず腿よりお尻が高くなるようにセッティングしてください)
今日からまたお仕事。
パソコンと向き合うことも多いと思います。
そんな時、あなたの体の重役さんは寝ていませんか?
末端さんばかりが疲れてしまわないように、骨盤や腰をしっかり立ててあげてくださいね