さて、前回は人工的な集中力のお話でした。
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人工的な集中力、というものを増すためには
まずその集中力を客観視しなければなりません。
そのためには
「川岸に上がる」
ことが必要です。
私たちの頭の中には
川が流れています。
それは思考の川と呼ばれます。
そしてその川の上流に
木が立っていて
葉っぱが川にひらりと落ちる。
落ちた葉っぱは
川の流れのままにどんどん
流されていきます。
この葉っぱは私たちの思考です。
ふと頭の中に湧き出た思考は
そこからどんどん
考えが流れてゆくのです。
「今日はあれを
しなければいけないな、
ということはまずはあれを
確認してあの人に連絡して…」
とか
「今日のご飯は
ウーバーイーツで頼もう。
そういえば
あのクーポンがあったから、
いやいやあれはこの前食べたし…」
などなど。
思考は湧き出ると続いていく性質を持ちます。
これが川に葉っぱが流されている状態。
そして、思考におぼれる、
というのは
自分も葉っぱと一緒に
川で流されている状態です。
一方で、思考を
客観視しているとは
川岸に上がり、
その思考(感情、欲望なども)を
観ている状態のことです。
実際には私たちの頭の中は
葉っぱ一枚ではなく
何枚もの葉っぱが同時に流れています。
その時に、自分が
それぞれの葉っぱに
綱渡りのようにつかまって
流されている状態ではなく、
川岸に上がって
それらを眺めている状態。
これが頭の中の客観視の状態です。
人によっては「自分と繋がる」とか
「自分と向き合う」などの
表現をされるかもしれません。
というのも、普段から葉っぱを
観る癖がないと
そもそも葉っぱ自体を
捉えることが難しい場合があるからです。
葉っぱは表面的なものだけではなく
自分がそこで考えていることや
我慢していること、
心の底で思っていることも含みます。
なので、最初に進められる方法が
「静かに座る」ことなんですね。
静かに座って
ただ自然のままに流れるそれらを見守る。
風が吹いたら木が揺れるように
水があれば流れるように
思考や感情が湧いたら
それらが過ぎ行くのを、
ただあるがまま観る。
私たちの頭の中にも
そんな自然の摂理が
働いているのかもしれません。
あなたは自分の葉っぱを
観ることができますか?
それでは次回!