さて、前回はメガネと認知の話でした。
そう、メガネの輪郭に段差が出るのは
プリズム効果といわれるもので
そんな段差を作りたくなければ
それぞれの輪郭に合わせた
フレームを選ぶというステップが大切です。
ポイントを押さえたメガネ選びで、
今まで苦手だったメガネをかけた自分が、
ぐっと好きになれるかもしれません。
とかそんなことは全く話していません。
でたらめもいいところなので
信じないでください。
前回はメガネが自分と一体化するお話でした。
自分のメガネの存在を知ったとしても、
私たちはそれを簡単に外すことができません。
なぜならそれは知覚できないから。
どこからどこまではありのままの世界で、
どこからどこまでが
自分の眼鏡で見ている世界なのか、
判別はとても難しいものです。
まず必要なのは、
そのメガネを通して
自分はどんな世界を見ているのか。
最初はとっても左脳が騒がしい状態。
なぜなら、考えない時間など
忙しい私たちにはないから。
今日この瞬間も、
日経新聞の情報は更新され続けるのですから!
この時に使うべきなのが瞑想。
しかし、眼を閉じて、
左脳に余計な餌を与えなければ、
左脳がその餌で思考が肥大化するのを防げます。
しかし、それでも暴れん坊の左脳は
それだけではいうことを聞いてくれません。
あなたの左脳はとっても賢く、
今までの経験や学びを
餌に勝手に思考を肥大化させるのです。
今こんなことをしていて、
仕事しなくていいのか、
怒られないか、
同期に差をつけられないか。
こんな起こってもない未来を予測します。
ステップ1で学びましたね。
私たちは解釈によって感情が起こると。
左脳が勝手に作り出した現実は解釈の塊です。
それによってあなたの内側だけが、
混乱をきたすのです。
世界は何一つ変わってないのに。
それでも大丈夫。実はこれは自然なこと。
左脳が働くようになってるのは、
今の社会で生きていると誰しも陥ることです。
眼を閉じて左脳の
おしゃべりに気づいたら、
それをただ勝手に話をさせましょう。
間違っても、考えちゃダメ、
なんて思わないこと。
左脳は凶暴です。
あなたの心が無理やり
コントロールしようと思って
大人しくなるほど、
聞き分けの良いものではありません。
でも大丈夫、必要なのは聞いてあげること。
ああ、今そう考えているのか、
自分はそう思っているんだ。
それを自分の心の眼で静かに聞いてあげましょう。
ここで必要なのは共感と受容です。
自分がもう一人の自分の話を
聞いてあげる感じ。
マインドフルネスで言われる、
思考を考察する、
客観的に捉えるというのは、
こういう状態です。
マインドフルネスは、
瞑想の中でも比較的やりやすい瞑想法です。
なぜなら、ここからも分かるように
決して無を目指さないですよね。
瞑想というとつい、
全てを達観して不動心のもとに
無の境地に辿り着いた人、
みたいなイメージがありますが、
マインドフルネスはそんなことはお伝えしません。
ただ、今ここにあるものを観ること。
それは事象や感覚だけでなく、
あなたの頭の中の出来事も。
そもそも、
左脳が不安や恐怖を予想してしまうのは、
防衛本能の一種です。
ストレスや危機は
私たちの生命を脅かします。
だから左脳が教えてくれるのです。
このままだと危ない、
こうしたら回避できると。
そう思ったら、
自分のめんどくさい左脳のお喋りも
愛おしく感じられませんか。
左脳は今日もあなたを
守り続けてくれているのですから。
だからまずは焦らず聞いてあげましょう。
そうなんだ、今自分は
こんなことに悩んでいるんだな、
こんなことが心配なんだな、
こんな評価を求めてたんだな、と。
ただ、そこに対して頷くことなく、
ただ、聞いてあげます。
肯定も否定もしない。
あなたは自分自身の
カウンセラーなんですから、
聞き方のトレーニングは大切です。
ただ自分の中の思考を、
良いも悪いもなく自分の頭の中の声を聞くこと。
そうして繰り返していくことで、
自分の左脳と仲良くなりましょう。
今日はここまで!
また次回!