さて今日はちょっと免疫力に
関してお話ししていきます。
というのも、最近また
コロナウィルスが増えてきましたよね。
「Withコロナ」というのは
分かってはいるけれども
でも今のこの状態が
正しい「Withコロナ」なのか。
正解など誰も分からない中で
(私も含め)すべての方が
過ごしているかと思います。
そんな中で最近読んだ報告。
ビタミンDの体内濃度によって
コロナウィルスの悪化の状況が
変わるという報告。
ビタミンD。
ビタミンBやCに比べて
あまりフォーカスが当
たらないビタミンですが
カルシウムの吸収を
助けるビタミンとして知られています。
それ以外は大きくフォーカスが
当たってこなかったビタミンDですが
近年ビタミンDには免疫力を向上させる
素晴らしい効果がある可能性が
示唆されています。
ある調査で、人工呼吸器などの
集中治療室を要するほどの
重症化した人の割合を調べたところ、
ビタミンD濃度が30ng/ml以上の人の場合
7.2%だったのに対して、
ビタミンD濃度が30ng/ml未満の人の場合、
64%の方が重症化したとのことなんです。
驚くべき差ですよね。
ビタミンD濃度が
30ng/ml未満の人の方が
約9倍も重症化しやすかったのです。(*1)
ビタミンDの機能として
リンパ球やマクロファージと呼ばれる
感染の最前線で働く
白血球の機能をコントロールします。(*2)
ビタミンDの不足状態では、
感染症にかかるリスク、
重症化するリスクは上がりますが
今回のコロナウィルスでは
それが顕著に表れたのかもしれません。
何と凄いビタミンD!
どうやったら取れるのか。
ビタミンDは体内で
作りだすことができるビタミンです。
その生成が面白いなと思うのですが
日光に当たること。
一見、体内と関係なさそうな日光ですが
その光によって私たちは
ビタミンDを作り出すことができます。
ただ、当然日光は紫外線の問題もあるので
夏は5分、冬場は15分を目安に
毎日浴びるとビタミンDの
欠乏症にならずに済むのでおススメです。
もし食品でとりたい場合は
サーモンやイワシなどの魚、
牛やレバーなどの肉類、
バター、
チーズ、
キノコ類
などがおススメです。
ただ一つ注意事項。
ビタミンDは免疫力を高めてくれますが
過剰摂取は中毒を引き起こします。
なので沢山とれば
いいというものでもありません。
サプリメントで取る場合は
中毒の危険性も視野に入れて
可能なら血中濃度などを図って
専門的なところで確認する方がいいと思います。
(もともと単位がng(ナノグラム)なので
本当に微小なビタミンであり、
食事でビタミンDの
過剰摂取になることは
あまりないですのでご安心を!
日光で生成できるビタミンDの量も
微小なので過剰な日光浴でなければ大丈夫です。)
これから年末ですがコロナウィルスが
大きく広がらないことを祈るばかりです。
今年もあと二ヶ月を切りました。
残り二ヶ月も皆様にとって
素晴らしい日々でありますように。
それでは今日はここまで!
また来週!
引用
(1)https://www.researchgate.net/publication/340557232_Vitamin_D_Supplementation_Could_Possibly_Improve_Clinical_Outcomes_of_Patients_Infected_with_Coronavirus-2019_COVID-2019 (2)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20427238/