前回から引き続き血糖値のお話し。
~インスリンよ、限度ってものがあるだろう~
~スイカはピュッっとはいかないんだぜ~
今日はGL値の理解を
深めてみたいと思います。
玄米がダイエット向きなのは有名な話。
そこで比べてみました。
白米100gと玄米150gでは
どっちがダイエット向き?
実際食べる量が玄米の方が多ければ
玄米の方が太るのでは?
しかし白米は血糖値が
上がりやすいし。。。
思ったことありませんか。
それを紐解いてくれるのが
先日お話ししたGL値の話。
GI値とGL値の違いをランニングで例えます。
例えばすんごいダッシュが
早い人がいたとします。
100m5秒とか。(すご)
その人は早いけれど沢山走れるかというと
そういうわけではないですね。
実際に走る量には関係なく、
単なるその人の特性です。
一方、100m30秒で走る人が
いたとします。
のろのろさん。
100m5秒の一瞬さん
100m30秒ののろのろさん
どっちが走った時の
カロリーを使いますか?
いやどれだけ走るかによるわ。
と思いますよね。そうです。
100m5秒の一瞬さんが
「100m」走るのと
100m30秒ののろのろさんが
「500m」走るのでは
使われるカロリーが多いのは
500mの方かもしれません。
実際に走る距離によって違うわけです。
この実際の量のことを
GL値と言います。
上記のように、GI値は血糖値の
上げやすさという食品の「特性」を
述べているのに対して
GL値は「実際に食べた量」まで
含んだ数値なので、
血糖値の上昇具合をより細かに
知ることが出来ます。
どのように出すのかの計算式ですが
GL値 = 各食材に含有する炭水化物の量(g) × GI値 ÷ 100
(公式見ると吐きそう。)
例えば、お茶碗一杯150gの場合
白米の炭水化物量 55.7g、
玄米の炭水化物量 53.4g
となります。
各GI値は
白米を84
玄米を55
これらを式に当てはめると
白米のGL値=55.7 × 84 ÷ 100 =46.778
玄米のGL値=53.4 × 55 ÷ 100 =29.37
です。
白米=46.79
玄米=29.73
つまり、同じ150gだと白米の方が
実際に血糖値を上げやすい
ということです。
これはなんとなく感覚でも
分かることだと思います。
では
白米100gと玄米150gでは
どっちがダイエット向き?
この疑問をGL値が解決してくれるのです。
白米100gの炭水化物量=36.7g
玄米150gの炭水化物量=53.4g
白米100gのGL値=36.7 × 84 ÷ 100 = 30.38
玄米150gのGL値=53.4 × 55 ÷ 100 = 29.37
つまり
白米100=30.38
玄米150=29.73
これだと両者の誤差はほとんどありません。
白米100gと玄米150gでは
血糖値の上昇にあまり差が
ないということになります。
これ見たとき、私の中で革命でした。
なるほど、と腑に
落とし込んでくれました。
GI値って確かにダイエット向きか
どうかの食材を見分ける目安として
有効だと思うんですが、
それをどれくらい食べるのかで
違ってくるわけだから
GI値が高いだけでは
ダイエット向きかどうかは
分からないわけです。
スイカがダイエット向きでないと
言われる違和感はここにありました。
まだあまり広まっていないGL値。
ネットでも書かれている方は
少ないですが、今後ダイエット食品を
とる際の一つの指標になりそうな
予感がします。
しかし、まだまだGL値も
疑わしい部分があるのも事実。
スイカ理論でいくと、
すんごい薄めた砂糖水はGL値が
低くなりますから。
GL値もまたダイエットの一指標にしか
なりえないのでしょう。。。
次回はパスタと玄米でGL値を比較します。
それではここまで!
今日も良い1日を(∩´∀`)∩