心とカラダは繋がっているという話。
基礎編をお話しします。
「心とカラダは繋がっている」とよく聞きますが
いったいどういうことなんでしょうか。
実感を持って分かっている方がとても少ないので説明します。
例えば瞑想。
上の写真のようにあぐらを組んでいきますね。
なんであぐらを組んでいくと思いますか。
あれ、意味もなくあのようにしているわけではありません。
そこには明確に意味があります。
いろんな座り方があると思いますが、
あぐらほど安定する座り方ってないんです。
あぐらが組めない場合は正座を勧めることもありますが
正座の弱点はしびれを起こすことです。
瞑想は自分の内側に意識を向けないといけないので
身体感覚が居心地が悪い(痛みや違和感、しびれ)などが出てくると
そちらに意識が持っていかれて瞑想を深めることができません。
ちなみに固いカラダの場合このような座り方になりやすいので
この場合、お尻の下にブロックを敷いていきます。
お尻の位置を上げることであぐらが組みやすく、背骨が伸びやすくなります。
本来ならこれはサポート用品ですが
現代に生きる人のカラダの状態(運動不足、体がかたい)
からすると必須のように私は思います。
さて、土台を作ったところで背骨を伸ばす。
なぜ、背骨を伸ばすのでしょう。
これも意味がなくしているわけではありません。
何となくカッコイイからでもありません。
そうしなければ心が整わないからです。
心とカラダはつながっている
というより
「連動している」
が私の正確な認識です。
例えば、何か気持ちが落ちている時
ふと空を見上げてみる
ぐーっと伸びをしてみる
それだけで気持ちって前向きになるものです。
でも、これっておかしくないですか?
だって、空を見上げても胸を開いても
その方の問題はなにも解決されていません。
なに一つ状況は変わっていないんです。
なのに、前を向ける感覚になるのは
どうしてなのでしょうか。
これは、カラダの変化によって心が引っ張られた、ということ。
私はこれを「連動変化」と呼んでいます。
(「連動変化」は松尾の造語です。)
例えをだすなら、うつ病の方って
・背骨が丸まり
・視線が落ちている
傾向が強いって知ってましたか。
でも、ちょっと振り返って見てください。
・背骨が丸まり
・視線が落ちている
この姿勢、どこかでみたことありませんか。
うつ状態になる
↓
背骨が丸まった姿勢になりやすい
のか
背骨が丸まる
↓
うつ傾向が発生した
のか、はわかりません。
どちらの場合もあり得るのだと思います。
でも、自分がどっちかを知ることで対処の方法が明確化されると思うのです。
違う例をあげましょう。
「気が引き締まる」という言葉がありますね。
人から喝を入れられるような言葉をいただいたとき、
ぎくっとする感覚。
その時、背筋が伸びることがありませんか。
あれもおかしいと思いませんか。
多分喝を入れられるような話をしている時って
背中の話は一切してないと思うのです。
(そりゃそうだ)
だけれども、全く関係ない背骨が伸びるんです。
これは、心が変化を起こし、カラダに影響を与えたということです。
心とカラダ、
どちらが先というのではありません。
ただ、そこには確実に連動性があります。
そして食事瞑想も双方からのアプローチがとても大切なのです。
食事瞑想の心とカラダとは?
それは、食事への向き合い方(心)と食べ方(カラダ)です。
食べ方が雑になるから、満足感が得られないのか
食事への感謝が薄れているから、雑に食べるようになるのか
あなたはどちらでしょう?
是非今日の食事の前に合掌してください。
そして、つぶやいてみてください。
「いただきます。」と。
その瞬間、普段にない感覚が湧き出てきたら、
それが心を満たす食事への第一歩かもしれません。