さて今日、日本では
非常事態宣言の延長発表がされるようですね。
今や新型コロナウィルスの
影響を受けていない人は
世界中1人もいないのではないか、
と思う状況ですが、
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私の所属するスタジオは
4月1日から5月6日まで完全休業をしており、
オンラインライブレッスンという
形でクラスを提供してきました。
それがまた5月7日より
自粛期間一ヵ月延長ということで、
今日は色々な対応が
迫られる日かなと思いますので、
冷静に適切に動こうと思っております。
話は少し変わって、マインドフルネスは
このような緊急時に冷静で
適切な判断を下せる能力の向上が
期待できることはご存知ですか?
このメルマガでも何度も
取りあげてきていますが
マインドフルネスは
脳のトレーニングになる瞑想です。
マインドフルネスのお話の前に、
前提条件として脳は変化します。
例えば、脳が委縮したスキャンの画像を
見たことがある方も多いと思いますが、
脳というのは大きくなったり
小さくなったりします。
脳ってなんとなく変わらない
イメージがありますが、
筋肉と同じように、
トレーニングした部分は
しっかりと変化するんですね。
ただ、筋トレと違うのは
トレーニングが「重力ではない負荷」で
トレーニングされるということ。
「重力ではない負荷」とは何でしょうか?
それは、簡単に言うとストレスです。
もともとストレスとは
負荷という意味ですから
重力=ストレスなんですが
ここでは体の重さではなく心の重さ。
心に何かストレスとなる負荷が
かかった時に自分がどう反応するのか。
それをトレーニングで
ストレスに強くしてくれるのが
マインドフルネスです。
マインドフルネスの研究の一例を紹介します。
ACC(前帯状皮質)への影響
【ACC(前帯状皮質)とは?】
ACC は自己制御力に関わっている部分であり、
自らの周囲や行動の対象を
意図的にコントロールする部分です。
その場にふさわしくない反射的な行動を抑え、
臨機応変に対応する役割を担います。
【研究内容】
マインドフルネスを行うグループと
行わなかったグループで比較して、
20 件以上の試験で得られたデータをメタ解析し、
脳のどの部分が常に影響を受けているかを判定。
【結果】
自己制御力のテストでは
マインドフルネスを行ったグループでは
優れた成績を示し、
注意散漫の原因に気を取られずに、
より多く正解できた。
(出典元https://hbr.org/2015/01/mindfulness-can-literally-change-your-brain)
上記の研究から示唆されることは、
マインドフルネスによって
脳のACCが活性化されて、
緊急事態でも冷静な状況を把握し、
適切な判断が下せる能力の向上が
期待できる、ということです。
2018年にタイで洞窟に
取り残された少年たちが
生き延びて生還したニュースを
覚えておられるでしょうか。
その時に少年たちが普段から
マインドフルネスをしていたということで
ニュースになりました。
これはどういうことかというと、
普段からマインドフルネスで
このACCをトレーニングしていたので
洞窟で生きるか死ぬか分からない
パニック状態でも、
(しかも幼い少年たちが!)
冷静に判断し、無駄にエネルギーを
消費することなく保てたので
生き延びられたので
取り上げられた、というわけです。
最初にあげた
「脳への負荷=ストレス=心の重さ」は
まずはこの緊急時、
ということがあげられると思います。
以前に体験したことがなく
何か正解が分からない中で、
どう対処するのか。
緊急事態と一緒にパニックになるのか
それを冷静に受け止め
適切に判断するのか。
それができる鍵がマインドフルネスにはあるのです。
マインドフルネスは、
英名をオープンモニタリング瞑想というのですが
(古来からの呼び名はヴィパーサナ瞑想です。)
英名からも分かるように
「全体(オープン)を俯瞰する(モニタリング)」瞑想です。
是非皆さんも
「オープンモニタリング」の
視点をもって冷静に適切に
今日の国からのアナウンスに対応しましょう!
皆様にとって、
素晴らしい一日でありますように。
それではまた次回!